【 血管ボロボロのメカニズム 】

 

前回のメルマガの続きですね

AGEsの事を書いたの覚えていますか?

そうそう・・ヘモグロビンA1cこそが、このAGEsなんですよね。

で、今回はこのAGEsがどんな悪さをするのかをお話していきますね

まず、私たちの身体の中に縦横無尽に張り巡らされている血管なんですが

これは、皆さんゴムチューブの様なイメージがあるかと思いますが、実際は違うんですよね

内膜、中膜 外膜という3つの層から出来ていて、その中に平滑筋という筋肉を内包しています

血管が拡張したり、収縮したりできるのは、この平滑筋のおかげなんですね

そして、たぶん 驚かれると思いますけど

血管の中を走る血液・・・この血液の中には様々なものが入っているわけですが

必要に応じてこの血管壁を出たり入ったりできるようになっているんですよ

えっ?驚きませんでした??驚きますよね??ね!ね!!

そして、圧巻なのは、血管の周りには透明な基底膜というコラーゲンで出来た層があるのですね

この基底膜が出たり入ったりするものの調整をしていると考えられているのですね

 

さてさて・・AGEsに話を戻します

このAGEsが血中に増えると血管にあるRAGE(Recepter for AGE)にくっついていきます

そして、このRAGEにAGEsがくっつくことによって、炎症を促す仕組みが動き始めてしまうのです

それによって基底膜が厚くなって、血管透過性が悪くなったり炎症で起こった傷に中性脂肪やLDLコレステロールが張り付いて動脈硬化が進行してしまうのですね

もっとも影響を受けるのは毛細血管などの微小循環です

微小だからいいじゃん・・・って事にはならないわけで

こうして、どんどん細いこまかな血管が障害されてしまうと、血管の周りに存在する細胞が栄養、酸素をうけとれない状況になってしまうのです

細胞間のゴミがうまくとりのぞけなくなるから→しみができる

細胞間にうまく栄養をおくりこめなくなるから→細胞老化が進み→しわやたるみができる

これが最近よくテレビで言われているゴースト血管ってやつですね(お化けの様に消えてなくなってしまうというところから、この名前がついているみたいです)

んで、ですね・・・こんなに恐ろしいAGEsをきちんと食い止められるやつがいるんですよ

それが、解糖系中間体のひとつに位置する2.3-DPGってやつなんですよねぇ~

この話まだまだ続きそうです(^^;

 

【今日の一言】

この2.3-DPGがしっかりと働いていればAGEsの生成が防げるんですよねぇ~

(ちょっと話難しいですかねぇ~・・)