30代後半 女性 Rさん。

事の始まりは、仕事上のストレスから体調を崩してしまったことでした。

ずっと昔、同じように体調を崩したことがあり、その時は、かかりつけの内科から、心療内科を紹介され、出された薬を服用している間に具合が良くなり、自然と通院はフェードアウト。

すっかり過去に具合を悪くしたことなど忘れて過ごしていました。

しかし、ストレスから、食事が摂れなくなり、このままではいけないと以前かかった事のある心療内科を受診したそうです。

処方された薬を服用し、少しだけ食欲がでて、子供の食べるようなお茶碗にたった一杯だけ、ご飯が食べれるようになったとRさんは話してくれました。

うちにおいでになった理由は、その後、どんどん精神的に肉体的にも体調がおかしくなり、もうどうすることもできない・・・と言った趣旨でした。

飲んでいる薬、今の症状に至るまでの経緯、経過・・・そんな事を一つ一つ詳しくお伺いしどこに原因があるのか探っていきました。

色々と話をうかがう中で、何ヶ月か生理がきていないという事実を知らされました。

当初、私は、ストレスからホルモンバランスが乱れ・・生理不順・食欲減退であると考え、ストレスと漢方の婦人薬をお渡ししました。

しかし・・・1ヵ月たっても2ヶ月たっても状況は良くなるばかりかどんどん悪化していきました。

3ヶ月めに入っても全く改善傾向が見られないために、もう一度何か見落としがなかったのかを確認していきました。

そう・・・大切な事を見落としていたのです。

ドクターから処方されていたお薬は「ドグマチール」という薬だったのです。

ここに実は大変な落とし穴があったんです。

次号に続く~