なんと、Aさんは、スキーのインストラクターの資格を持っていて、現在その上の資格にチャレンジ中との事でした。

しかし、そんな折スピードの乗るダウンヒルで大転倒してしまい鎖骨を骨折してしまいました。

三角巾で吊られたままの状態では仕事も強制的に休まざるを得ず、思いがけず時間が出来たというわけです。

Aさんから今までの症状や、服用してきた薬の内容を時系列にお伺いし、かなり私の頭の中で偏頭痛の原因として考えられる項目が浮かんできました。

いくつか、キーワードがみつかりました。

○鼻があまり良くない・・軽い蓄膿症

○頭痛が起こる前に景色がキラキラして見えることが多い

○スポーツをした次の日には必ずといっていいくらい頭痛が起こる

もちろん、数多くの質問と解答の中からのポイントになるものという意味です。

頭痛は本当に色々と原因が考えられるので、結局は身体中を全部見て、症状を潰していかないと本当の原因になかなかたどりつけないんです。

この方の場合はかなり最初の問診に時間をかけました・・・およそ1時間。

その後「ロシアの健康占い師」で、詳細を見ていきました。

結果私が導き出した答えは

「心臓の中隔にピンホールがあるのではないか?」です。

心臓は、左右の心房と心室で4つの部屋に分かれています。この部屋を分けているのが中隔という壁です。

この壁に穴が空いている病気が、心房中隔欠損症や卵円孔開存症。心房中隔欠損症は常に穴があいた状態、卵円孔開存症は弁のように閉じたり開いたりしている状態です。

壁に穴が空いていると静脈血が動脈血に混ざってしまう「右左シャント」という状態が起こります。

そうすると、小さな血の塊ができて脳血管を詰まらせたりセロトニンと呼ばれる化学物質が脳血管内で上昇しそれが片頭痛を起こす原因になっていることがあるそうです。

つまり小さな脳梗塞によって頭痛が発生するわけです。

ネットで検索してみると実際、心臓の穴を塞いだところ片頭痛も治ったという患者さんが沢山いることがわかります。

片頭痛で手のしびれを伴ったり、普段とは違う頭痛が突然起きた場合には注意が必要です。

片頭痛の患者の40~70%に、心臓が関係しているというデータもあるそうです。

Aさんに尋ねると心臓の検査をしてもらったことは、今までの人生で皆無という事だったので、一度心臓を見てもらうように説明をしました。

ただ、鼻粘膜の炎症・・頭痛前にキラキラのセロトニン系の問題も出ていたので早く症状を緩和してあげたいと思い、大麦若葉生絞り青汁とセファロンをご紹介しました。

【今日の 一言】来店から約1ヶ月後お父様がご来店

「おかげさまで、あれから一度も偏頭痛の薬を飲まなくても良くなりました。おすすめしていただいた漢方薬を息子も続けて服用したいと言っているので、今日は買いにまいりました。」

相談薬局には、日々感動があります。(ToT)