【息子達と炭素循環農法の畑にお手伝いに行ってきました】

年末の何かとせわしないこの時期、皆様はいかがお過ごしですか?

先日の12月27日の日曜日、お店の休みを利用して”美味しいお野菜”でいつもお世話になっているMさんの畑のお手伝いに行ってきました。

やった仕事の内容は木のチップ(炭素飼料)を畑に入れていく仕事・・・

トラックで畑の隅に山積みになっているチップを、まず「てみ」と呼ばれるザルのような物に入れ、それを一輪車に載せて、畑に運んでいきます。

それを私と息子2人とM氏とO氏の5人で行いました。

文字で書いてしまうとなんてことは無いのですが、「てみ」いっぱいに入れたチップの重量はおよそ8kg~10kg

それを5杯一輪車に載せて最大40メートル程、畑の中のでこぼこな土の上を押していきます。そしてそれを一輪車から降ろして、目的の場所にチップを撒いていきます。

午前中は5名。午後はO氏が帰ってしまったので4名で、撒いたチップの総量は6トンになりました。

なんとトラック3台分の分量になります。(*_*)

下の写真は到着して早々にM氏が炭素循環農法のレクチャーをしてくれていた時の写真です・・

息子達も余裕の表情です。( ^ω^ )

しかし・・・帰るころには息子達の顔からも笑顔が消え、疲れ切っていました。もちろん私も。

帰りの車でクラッチを踏む足が震えてしまって・・・年齢には勝てませんね。

息子達にも、農家という仕事がいかに大変で、尊い仕事なのかがよく理解できたと思います。

家でくだらないテレビを見ているよりも、だらだらとゲームをやっているよりも何百倍もいい時間が過ごせたと、お父さんはちょっと満足でした。(^o^)

炭素循環農法とは、剪定した枝や木のチップ、竹などの炭素飼料を土に入れることで、畑でキノコ菌(粘菌)や糸状菌などの山に生きる菌達を住まわせます。

その菌達は木や竹を食べ、分解し様々な生理活性物質を土の中に居る微生物達に供給します。

その生理活性物質を食べた土中の微生物は今度は野菜の栄養になる生理活性物質を作り出していきます。

野菜は微生物にとって好環境となるように根を土の中に伸ばし、微生物に住みよい環境を提供する替わりに、自分達にとって必要な栄養素をもらいます。

全てが循環し、何一つとして無駄がなく、お互いが生かしあう、自然の摂理に基づいた農法なのです。

この農法によって出来たお野菜たちは皆一様にやさしい味なんです。

変なエグミや苦味や違和感がないのです。

そう・・違和感がないという表現が適切かもしれません。

人工的に作り出されたものには全てに違和感があります。

無農薬野菜も人為的に肥料を加えますので違和感がでます。

僕は音楽を聴くのが好きなんですが、音楽はレコードを聴くのが最も違和感がないのです。

違和感というのは、本物を知るが故に生まれてくる感覚です

それはきっと機械で測定したりする事ができない、人間の深い部分の感覚なんでしょう。

違和感のない人と付き合い、違和感のないものを食べ、違和感のない音楽を聴く・・・・

そんな素朴な生活が、実は最も贅沢な生き方なのかもしれません

買ってきた調理済みの物を食べる・・・楽ですよね。

うちもどうしても忙しい時、そんな時があります。

食事の度に調理するのって、実は意外と大変です。

毎日毎日、毎食毎食・・・死ぬまで続く果てしない作業です。

しかし、私達はこの食べるという行為によって命をつなげています。

食べるという行為は、実はとても神聖なものなんですね。

来年もMさんのところの野菜をきっとうちは食べ続けると思います。

3週間前にMさんと一緒に蒔いたホウレン草が先日すくすくと育っていました。なんだか、自分の子供が大きくなっているみたいで、すごくうれしく思いました。

その様をみると、私達が食べているのは、物ではなく命をいただいているのだという感覚が、さらにはっきりとしてきます。

感謝して生きるという事は、きっとそんなところが根っこにあるんでしょう。

【今日の一言】

Mさんのところのお野菜、宅配、受け取りとも余裕があります。うちも食べてみたいというお宅がありましたら、是非年明け、お声かけ下さいね。