【ご縁Ⅱ】

ってことで、前回の続きです。

話のあらすじ忘れちゃった方は、前回のメルマガ参照!!

社長さんは、Aさんの誠実さにぞっこん惚れ込み

「Aさん。もし良ければ、うちのお店で働いてみないか?」

と彼を自分のお店に勧誘したのです。

もちろんAさんは、病気で療養中の身だったので、ご迷惑をかけては・・・という事で、一度はお断りしたのですが、社長さんのラブコールはその後も続き、遂に根負けしたAさんは、社長さんの薬局で働く事になったのでした。

と、いいましてもAさんは、薬の事などまったくわかりません。

すると、社長さんはAさんにこう提案しました。

これから3年間は、勤務はほどほどで、良いから勉強を中心にして下さい。

もちろん研修や勉強にかかる費用は、全部会社が払うから、A君はとにかくがんばって、経験と知識を貯えなさいと。

これだけ、社長さんに惚れ込まれてしまう人格って凄いと思いませんか?

そして、この社長さんも凄いです。ものになるのか、ならないのかわからない人材に3年間と言う時間の猶予と、お金をかけて、その時を待つ・・・・絶対にA君は3年ですばらしい人材になる・・・と一点の曇りもない信念があったのでしょうね。

そして、Aさんは3年間という時間の中で、彼なりに猛勉強して、社長さんの気持ちに応え、立派にお店を任せられるくらいの器に成長して行ったのです。

もちろん薬剤師ではありませんから、お店には薬剤師のスタッフが他にいるのですが、その人が舌を巻くほどの人格者であり、知識を貯えていったのです。

そしてお店を開店して数年後には、我々の業界では伝説の講師として日本を行脚することとなりました。

きっとうちの様な相談薬局のスタイルで経営している人で、このAさんの名前を知らない人は滅多にいないんじゃないかと思います。

さてさて、そんなAさんがある時、あるメーカーさんを引き連れてうちのお店にやってきました。

何しに来たのかと思えば、私と話がしたい・・・だそうです。

話なら電話で・・・とも思うんですが、彼にとっては電話で話すのと実際にあって話すのとでは全く伝わってくるものが違うのだそうです。

まっ、確かにそうですな。私も会いたい!と思った人には何があっても会いに行ってしまう主義の人なので、彼の気持ちはよくわかりました。

まぁ~その時は4,5時間居たのかな。うちのお店に。

その間、いや~!ほぉ~!!なんとぉ~!!と感嘆の声が聞こえてくるんですよ。

うちはいつもどおり、ふつうどおりの営業をしているだけなんですけど、彼なりに何か、びっくりするところ、驚くことがあったんでしょうね。

その時に、大切なお時間をいただきまして・・・といっぱいもらった彼の故郷の漬物がうまかったなぁ~。

そして、その彼とは、またその後色々な場所で再会を果たすようになっていったのです。

・・・・続く

【今日の一言】

偶然・・・という名の「必然」

千載一遇のタイミングでその「偶然」と言う名の「必然」は突如としてやってくる。

「我欲」を捨てて、兎に角流れに身を任せ、感謝の気持ちを持ち続けるとすごい事が雪崩のようにやってくる

きっとサムシンググレートは、そんな機会を、与えたくて与えたくて仕方がないのだと思う