【スイッチが切れない女性】

昨日の事です。

あまりに体調が悪いとのことで40代の女性が健康相談に訪れました。

訴えのある症状はざっと下の様な感じでした。

①歯痛
②腰痛(腰椎が変形しておりヘルニアの一歩手前と診断を受けている)
③急激にイボが増えてきた
④身体のだるさ
⑤ふらつき感
⑥めまい感
⑦マッサージの人にお腹の筋肉が異常に固くなっていると指摘される
⑧便秘傾向
⑨頚椎症

この女性ですが、現在フルで1つの仕事をしつつ、ここ最近ダブルワークで、もうひとつバイトを始めたというのです。

私からみると、明らかに働きすぎの状態です。

んで、疑問に思った私は

「どうして、そんなにがむしゃらに働くんですか?」

と質問をしました。

「身体が動くうちに働いてお金を稼いでおかないと、将来が不安だから・・」

という回答。

なるほど。色々な考えがあるなぁ~とつくづく感心させられました。

でも、たぶんこの女性、このまま行ったら数年の間に働けなくなるでしょうね。

この方の体調を悪くさせているほとんどの項目に交感神経過剰の状態が見て取れます。

働きすぎや○○しなければならない・・・という自分で自分を鎖で縛り付けてしまうような思考パターン

これが彼女の自律神経のバランスを崩し、交感神経側に確実にスイッチを押してしまっているのです。

交感神経が過剰に働きすぎるとアドレナリンというホルモンやコルチゾールというホルモンが過剰に分泌されます。

このホルモンは血圧をあげたり、血糖をあげたり、眠りの質を悪くしたり・・・それ以外にも体内に活性酸素を増やしたり、血中の顆粒球という成分を増加させます。

この中でも顆粒球というのは、とても曲者で、体中に炎症を起こさせやすくしてしまうんです。

歯痛・・歯肉の炎症ですね

腰痛・・交感神経の興奮状態が続き、脳の痛みの感受性が高まり、必要以上に痛みを感じてしまうようになってくる

イボ・・交感神経の異常興奮のため、皮下マクロファージの活動が緩慢になり、皮膚の抵抗力が落ち込み、イボの原因であるウイルスに勝てない状況が起こっている

便秘傾向・・交感神経興奮のため、腸管が弛緩傾向となり、腸内の便がぜん動運動により肛門方向へ動けなくなっている

まぁ~こんな感じで一見して、まったく関連性のないような状況に苦しんでいる彼女ですが、この交感神経の高ぶりをなんとか鎮めないと症状の改善が望めないことを時間をかけて説明し、ソイフラボンをしっかりと摂るように説明しました。

今までもお話を聞いてやはりソイフラボンをすすめていたのですが、高いとか、飲むの忘れていた・・・とかという理由でしっかりと服用をしてくれていなかったらしいのです。

症状が軽くなるまで、1回に3錠を1日に3回服用していただくお約束をしこの日の相談を終えました。

しかし、身体が動く間、だましだまし、働き、動ける間に動けなくなった時のための金を稼いでおく・・・

という考え方にちょっと難があるような気がしてならないのですが・・・あなたはどうお考えになりますか?

【今日の一言】

私はそんなにがむしゃらに稼がなくても、細く長く仕事をすることを選びます。

歳を重ねるごとに無理ができない身体になってきていることは、とっても感じるので。