【昔取った杵柄】(昔取った杵柄とは、若い頃に身に付けた技量や腕前のこと。また、それが衰えないこと。)

はい。前回に引き続きゴルフネタです。

ゴルフ全然わかんない人にも解かる様に書きますからしばしのお付き合いをお願いします。

先日のメルマガで最近レッスンに通いだした事書きましたよね。

ある日のレッスンの時

コーチ:「あれ?藪さん!!ちょっとストップ」

私:「あっ はい。」

コーチ:「ちょっとグリップ(ゴルフクラブの握り方)見せて」

私:「?」

コーチ:「はい。わかりました。んじゃぁ~、1回クラブから手を離して・・・まず左手はこうで、こうで、右手はこうで、こうで・・・」

先日は「ど初心者」がはじめるビジネスゾーンと呼ばれるスイング練習の話をしましたが、今日はクラブを振るよりもさらに前の段階のクラブの握り方の指導を受けました。

私:「あのー、コーチ!!20年前に教えてもらったとき、何度も何度も質問してやっとこのグリップ作り上げたんですけど、これが間違っていたという事ですか?」

コーチ:「いや、間違っていたというのは間違いです。20年前の教本に書かれていたグリップと今の教本に書かれているグリップとが違うというのが正確な表現ですね」

私:「えっ?!同じクラブを握るのに・・・どうして変わっちゃうんですか?」

コーチ:「藪さんが20年間ゴルフから遠ざかっていた間に、道具が格段に進化しているんです。ほら・・だって今藪さんが使っているアイアン(鉄で出来た比較的近距離にボールをコントロールして打つためのクラブ)ですけど、正直僕見たことないですもん。これはきっと博物館級の品物ですよ。しかもマッスルバックっていってすんごい打つのが難しいクラブです」

「きちんとボールを捕まえないとボールが上がらないし、ボールの芯を捕まえるのがとても難しいんですよ。今のクラブはとっても優しくなっているから、わざわざ素人さんで、こんな難しいクラブでプレーしている人いないですよ」

私:ボロボロボロ(目からうろこが落ちた音)

僕がゴルフを始めた頃はウッドと言って遠くまでボールを飛ばすためのクラブは殆ど樫の木で出来ていました。そんで、アイアンと呼ばれる短めの距離を正確に狙っていくクラブは重~いスチール製でボールに接触する部分のヘッドというんですけど、この形もマッスルバックと言って現在はプロがボールをコントロールするための目的で使用するらしいです。

郷に入っては郷に従え(郷に入っては郷に従えとは、風俗や習慣はその土地によって違うから、新しい土地に来たら、その土地の風俗や習慣に従うべきだということ。また、ある組織に属したときは、その組織の規律に従うべきだということ。)

頭の固い中年おじさんですが、まさにこの言葉が浮かびました。

最初は理屈が理解できなくてもとにかく上手になりたいので、若いコーチ(32歳)のいう事を信じてがんばります。

【今日の一言】

健康相談の時、「牛乳は、あまり摂り過ぎるとよくないから控えてくださいね」ってよくお伝えします。

それまで持っていた固定概念を覆されたとき、人は往々にしてとまどいます。そして基本人間は変化を嫌いますから、最初はへ理屈を言って従おうとしません。

でも、今までは正しいと思われていた常識がある時を境にまったくひっくり返ってしまうことがあると言う事は覚えておいていただきたいですね。