写真は農業・漢方の神様「李 時珍」

【 何で病気でもないのに薬飲むんだ! 】

ある日、Yさんと言う女性とお店でお話している時のことです

「私は、毎夏 毎夏 抜けるようなだるさと倦怠感でものすごく辛かったけど まるはちさんにお世話になるようになってからは、夏も寝込まずに働けるようになったんです」

・・・・とこの話以前のメルマガにも書いたかもしれません

しかし、この話に続きがあるんですね。

 

毎日毎日Yさんは、当店のレバコールという商品を愛飲していいただいています

・・・で、このYさんの旦那さんがこう言うんですって

「おまえは、病気でもないのに、なんで毎日毎日そんな薬を飲むんだ!!」

・・・だそうです

病気になれば病院に行って、お医者さんに診てもらって薬を飲んで治せばいい!!

これがご主人さんのご意見なのだそうです。

聞いてみるとこのご主人は

 

病気らしい病気をしたことがなく

前の晩にどんなに遅くまで深酒して帰ってきても翌朝になるとしっかりと定時に起きてきて

がっつりと朝ご飯を食べておでかけになるそうです

自分が健康だと健康でない人の気持ちがなかなか理解できないのかもしれません・・・

確かにこのご主人さんの意見も間違いではありません

 

しかし、私の考え方とは少し違います

人は持って生まれた体質というものがあります

背の高い人 低い人

目の大きい人 小さい人

胃腸の丈夫な人 弱い人

・・・エトセトラ・・・ですね。

今回の主人公のYさんはうちのかみさんによく似たタイプで

小柄で、やせ形で、食が細く、疲れやすいタイプ

 

こういう人って往々にして脾虚といって、胃が弱いんですね

だから、ご主人さんみたいなタイプの人をみると呆れてしまうんですね

東洋医学的な考えですが、私たちの元気の源は「氣」というエネルギーであると考えます。

この「氣」という字の真ん中に「米」が書かれていますよね

・・そう、元気の源のエネルギーは穀物が胃で消化されることで生まれるのです

したがって、脾虚(胃の弱い人)の人はこの氣を作り出す力がもともとから弱いタイプなのです

このタイプの人に最も適している生薬は薬草の王様「薬用人参」ですね。

最近ではあらゆるものに効果があるとテレビやちらしで広告をみかけますが私の考えとしては薬用人参は脾虚タイプの人が飲むと最も効果を発揮します

Yさんにはこの薬用人参が配合された漢方薬を「調子の悪い時・・悪くなる時期には集中的に飲んでね」

と伝えてあります

 

この様に自分の弱い部分を補って健康的に生活をする目的で使用するお薬を私は「養生薬」とか「保健薬」と呼んでいます

患者さんに説明するときには

「これは、おかずだと思って摂ってね」とお伝えしています

世の中にはこういった養生薬がとっても必要な人が大勢います

きっとYさんもこの養生薬の事をしらなければ、今でも夏場は生活に支障がでていたんじゃないかと思います

みなさんご存じのサプリメントは、足りない栄養素を補うというものですね。

養生薬も概ねこの概念であっていますが、漢方などは、弱い機能を強めてあげるという考えでいいのではないかと思うのです。

【今日の一言】

養生薬を上手に使って、健康的で輝く人生を送りたいですね

↑ 養生と言ってこっちの養生シートじゃないっすから。