小田和正の曲ってよく生命保険のCMに使われていますよね。
僕ダメなんですよ。
あのCM見ると胸が締め付けられそうになってしまって。
特に小さな子供と家族の映像とか、お母さんが愛おしそうに子供を見つめている映像とかみると、なんだかそれだけでボロボロと涙がこぼれてきそうになっちゃうんですよ。
以前CMで使っていた小田さんの「たしかなこと」という曲
その中にこんな歌詞があるんです
一番大切な事は、特別な事ではなく~♪
ありふれた日々の中で君を
今の気持ちのままで見つめていること~♪
今のあなたが、一番大切にしている事って何ですか?
家ですか?
財産ですか?
健康ですか?
家族ですか?
仕事ですか?
車ですか?
名誉ですか?
まぁ~人によってそれぞれに回答が違うでしょうね。当たり前です。1人1人価値観や考え方が違いますからね。
僕は自分も含めて家族の健康が一番大切な事って思ってます。
お金がなくたって、皆が健康だったら、何とでも生きていける、どうとでもなるでしょ・・・そう思ってます。
先日炭素循環農法のM氏と話していたとき
彼が
「今の人たちは一番大切な事忘れているよなぁ~」
と寂しそうに天を仰いでボソッと言った言葉が僕の胸に突き刺さりました。
うちのお店で炭素循環農法のお野菜を販売していることはこのメルマガをご購読の皆様はご存知と思います。
毎週野菜をお店に届けてもらいながら、M氏と一時間・・時にはそれ以上彼と話すのが最近の私の日常になっています。
慌しく生活する私達とは、まったく異なったベクトルで生きている彼の言葉は時として、私の胸にグサッとくることがあります。
新しい家を建てて
新しい車を買って
新しい携帯電話買って
学歴を取得するために高い学費払って
そのストレス発散するためにギャンブルにお金払ったり
そのストレスを発散するためにお酒飲んだり
そのストレスを発散するために高いお金出して趣味に没頭したり
そのストレスを発散するために・・・・
M氏は言いました
「生きるっていうのは、そういうことじゃね~んだよなぁ」
M氏には何の資格も後ろ盾もありません
あるのは、親戚から借りた畑だけです
家はありますが、親が残してくれたのは、ボロボロのその家だけ
財産も何も残してはくれませんでした
結婚は理由あってしませんでした
お子さんもいません
彼は肉を食べません
お菓子もたべません
食べるのは自分の畑で取れた季節の野菜と、友人の田んぼで作った無農薬の玄米だけです・・・あっ!納豆と豆腐とおあげと菜種油は買いに行っているみたいです
車は農作業に必要な軽トラック1台
携帯電話はもっていません
パソコンもやりません
もちろんゲームもやりません
ギャンブルも女遊びもしません
酒もたばこもやりません
コーヒーも飲みません
音楽も聴きません
家の中はいつお掃除したの?というくらい自然なままです
家の中に虫が居ても気にもとめません
クーラーもストーブも使いません・・・家の中でも畑に居るときとほぼ同じ格好です
テーブルもありません
10年日記を毎日書いています・・・これが俺のパソコンだっていいます
最初は私も、変わった人だなと思いました
でも話し込んでいくうちにM氏の生き方に憧れをもつようになっている自分がいます・・・あまりの身軽さにあこがれるんだと思います
私達は確かに物質的に豊かな環境で生きています。
でも果たしてそれが本当の意味での幸せなんでしょうか?
・・・続く
【今日の一言】
M氏のポリシーは積極的貧乏・・・自らもたない生活を選択して、生き方をとてもシンプルにしているんですね。