【80代男性 おなかの不具合】

この方、癌で大腸の一部を切除されているんです。

そのせいか、便通がどうも安定しないのが悩みの種で、私から言わせると神経質すぎるくらいに便の状態にこだわるんです。

毎日便通のない日はないのに、質や出方に異常なくらい神経を使うんです。

まぁ~、大きな病気をされていますから、気になるのはわかりますが、とにかくすごいこだわりです。

で、この方が今日、ご相談におみえになりました。

例のごとく便の相談でした。

どうもすっきりでないのと、朝一の排便の後、数時間するとまた少しでるというのが、どうも納得いかないようで、何度も何度も同じ質問を繰り返されます。

いつごろから、そういう状態がひどくなったんですか?と尋ねるとお盆辺りからということでした。

そこで、ハッと以前ご相談いただいていたことを思い出しました。

ちょうど1ヵ月くらい前に「 微 熱 」が続いて食欲がない・・・と相談を受けていたんです。

その時は「長城清心丸」をおすすめしました。

その後は微熱はいかがなんですか?と尋ねると

おかげさまであれ以来は、そういう症状が出そうなときは長城清心丸を1/4ほど舐めてやりすごしているとおっしゃる。

そこまで話していてピンと閃きました。

ご相談の主は症状がおなかにでているので、とにかくあちこちの病院に行きまくり、色々な薬を飲んでいました。

しかし、私の見立ては、「夏場の虚労」でした。

暑さが本格的になってきたお盆の頃から、ずぅ~っと症状が改善しないというのは、まさに夏の疲れ。

それが手術をうけた腸にたまたま症状として出ているんですよね。

「腸」部分を改善しようとしすぎて、あれこれと薬を飲んでもなかなか状態がよくならない

ということで、私は全体的な疲れをとる処方をこの日はこの方にご紹介しました。

さて、結果が楽しみです。ムフフ

結果がわかったら、また、このメルマガでご紹介しますねぇ~。

【今日の一言】

現在でている症状ばかりに目を向けすぎると、本質的な部分を見落としてしまう。いつもまっ白な気持ちで、しかもあらゆる可能性を考えて問診にあたるべし。