「芍薬甘草湯」・・・しゃくやくかんぞうとう と読みます。
この処方ですが、こむらがえりの特効薬として、最近巷で結構ご存知の方が増えてきました。
急な筋肉の痙攣には、本当に鬼神のごとくよく効く漢方薬です。
一般の方は「足がつる」などの症状でしか利用されていないみたいですが、実は内臓の痙攣にもとても、効果を発揮するんですよ。
以前30代の女性の方で排卵の時期になると立っていられなくなるほどお腹が痛くなるという方がいらっしゃいました。
卵巣嚢腫の手術で内視鏡で数回いじっているらしく、おそらく癒着が原因ではないかと私は考えたわけです。
そこで、この「芍薬甘草湯」をお店で、一服飲んでいただきました。
すると10分程すると
「あら?! 痛みがなくなりました」
とまぁ~こんな具合です。
こういった経験をするとこの、処方を多用したくなるのですが、実は漢方薬と言えども、この処方は、根本的な原因を取り除いているわけではないのです。
「痙攣」の主な原因には、必ず「虚血」が関係しています。
従って血液、リンパ液のめぐりを良くしてあげないと痙攣を繰り返し起こします。
循環が悪くなる原因は、心臓のポンプの弱り、肝臓の働きの低下、血液の総量が不足している場合などです。
もちろん夏場に炎天下で、ぐしゃにぐしゃに汗をかいて脱水から痙攣を起こす場合や、栄養のバランスの乱れや偏食からミネラルバランスを崩して痙攣を起こす場合、薬剤の副作用によるものなど原因は多岐に渡ります。
それぞれに原因となる要素は異なりますので、1人1人事細かに原因を探っていく必要がでてきますので、根本の解決にはやはり「ロシアの健康占い師」が強い味方です。
【今日の一言】
漢方と言えども「対処療法剤」もあり。
足がつるのは、何かの異変の合図!放置しないで、根本からしっかりと治療しましょうね。