春になり、花粉症の皆さんにはとっても憂鬱な季節になってしまいましたね。
今回は少しでも楽にこの時期を乗り切っていただけるように記事を書かせていただきますね。
私は足掛け30年ほど漢方や栄養学の勉強をしてきました。
現代医学では花粉症は鼻アレルギーと呼ばれ、アレルギー症状が鼻に起こっているものであると解釈します。
従って、治療も鼻の粘膜での炎症を抑えるやり方、鼻の粘膜の充血を抑えるやり方、飲み薬でも抗アレルギー作用のあるものや、症状の強い場合に
は強く病状を押さえ込むためにステロイドの内服なども使いますね。
これらは、すべてアレルギーによって起こる二次的な症状を押さえ込むための治療です。
もちろん服用を続けていても完治するわけではありませんし、薬の服用を止めてしまえば、まったく元どおりの状態に戻ってしまうわけですね。
こういう治療法を「対症療法」といいます。
私が日頃自分の薬局で行っている方法はどちらかというと、この「対症療法」ではなく、完治や緩解を目指すものです。
すべてを話すにはこの紙面では到底足りませんので、ポイントになる点のみここではお話させていただきたいと思います。
さて、ここで、話がガラッと変わってしまうんですが、皆さんもし、ご自宅で大切にされている観葉植物がしおれてしまって、枯れそうになっていたら、どうされますか?
葉はカサカサになり、色つやは悪く、つぼみが付いていてもつぼみのまま枯れている・・・花を咲かせることすら出来ないのです。
中には、もうだめだから捨ててしまうという方もいらっしゃるとは思いますが、何とかこの観葉植物を助けてあげたいとしたら・・・
そうですね。おっしゃるとおり、肥料をあげる・水を適量あげる・土を入れ替えてあげる・鉢が小さければ植え替えてあげる・日に当ててあげる・
・・等して植物が本来の生命力を取り戻せるように補助してあげますよね。
間違っても枯れそうな葉やつぼみに薬を塗ったり、かけたりしませんよね?
鉢の中の環境を良くしてあげて、根がしっかりと栄養を吸収できるようにしてあげますよね。
さて・・・植物も人間も同じ生命体ですよね?
植物は根から栄養を吸収しますが、人間は栄養を腸から吸収します。
ですから、植物の根は人の腸という事になります。
人が生命力を輝かせようとすれば、この腸を元気にしてあげることが遠回りのようで、もっとも近道なんです。(最近もっぱらテレビの健康番組でも腸内フローラの話やってますよね。)
植物も人も目に見える部分は、目に見えない部分が支えているという事をしっかりと認識する必要があるのではないでしょうか?
植物にとっては、土の環境が重要になってきます。土の中の微生物がしっかりしていることが良い根を作り、良い栄養を吸収するための条件になります。
植物にとっての土が人にとっては、日頃の食事と腸内細菌と言う事になりますね。
ですから日常の食事に偏りがあったり、アレルギーを悪化させてしまうようなものを知らずに常食しているとアレルギー状態がどんどん進んでしまうのです。
私の知っている人でこんな人がいました。
①毎年ひどい花粉症で悩んでいたが、ある人の話を聞き「玄米食」を始めたら体重も減少して、花粉症がでなくなった
②誰よりも早く鼻炎の症状が出るほど敏感体質だった50代の男性が結婚して毎日奥さんの手料理を食べるようになってあれほど酷かった花粉症がピタッと治ってしまった。
③毎日お風呂上りのアイスが止められず、慢性鼻炎で苦しんでいた50代の女性・・・アイスを止めたらピタッと鼻炎が治ってしまいました。
細かく書くことはできませんが、基本的には冷たいものの飲み食いを断ち、油物や甘みの強いものをなるべく止め、和食に近づけることですね。
毎年ひどい症状で悩んでいる人はだまされたと思って試してみるといいでしょう。きっと症状が楽になると思いますよ。
【今日の一言】
花粉症は押さえる薬より緩解をめざしましょう!!