【 血管ボロボロ 】
先日の日曜日 とある薬業界の勉強会に参加してきました!
名古屋での開催なのに
講師の先生はわざわざ沖縄からおみえになられ・・
そして、そのメーカーの社長さんは中国人なんですが、中国で医師の免許を持って仕事をされていた血管外科医の先生なんです
んで、こんな贅沢な講師陣に対して
聴講者の数がたったの4名・・・
内容的にはかなりハイレベルな勉強会なので
正直言ってつまらない・・と感じる薬局関係者が多いせいなのか・・
しっかりとした病理・薬理についてはっきりとわかっているエビデンスを元にお話しいただけるので私はすごくお得な気分でした
沖縄の先生は糖尿の話をされたのですが
中国人の社長さん(O先生としておきましょう)は何で糖尿病の人は
血管がボロボロになるのか・・そして腎臓がだめになるのかというお話をとても分かりやすくしてくださいました
このお話を理解していただくためには「AGEs」のお話からしないといけないので、今日はこの話をしますね。
AGEs(そのまんまエージーイーエスと発音します)とは別名「終末糖化産物」と呼ばれ「タンパク質と糖が加熱されてできた物質」のことを指します。
強い毒性を持ち、老化を進める原因物質とされています。
老化=外見の劣化・・・と考えがちですがAGEsが血管に作用すると心筋梗塞や脳梗塞
骨に蓄積すると骨粗しょう症
目に蓄積すると白内障
脳に蓄積すれば認知症となり
AGEsは美容のみならず、全身の健康に影響を及ぼしていると言えます。
身体のあちらこちらで深刻な疾病を引き起こすリスクとなるAGEsを体内に溜めない生活・減らす生活を送ることがとても大切なんですよね。
AGEsは、2通りのしくみで体内に溜まっていきます。
一つ目は、体内でつくられるパターン。
血中のブドウ糖が過剰になってあふれ出すと、人間の体の細胞や組織を作っているタンパク質に糖が結びつき、体温で熱せられ「糖化」が起きます。
こうして「タンパク質と糖が加熱されてできた物質=AGEs」ができてしまうのです。
体内のタンパク質が糖化しても、初期の段階で糖の濃度が下がれば元の正常なタンパク質に戻ることができるのですが、高濃度の糖にある程度の期間以上さらされると、毒性の強い物質に変わってしまい元には戻れなくなります。
元に戻れないという事はその物質が非常に安定してしまうという事なんです
だから、一度出来てしまうと分解代謝がとても難しく、体内にどんどん蓄積してしまうのですね
故に「終末・・」という字が頭につくわけです
もう一つのパターンは食べ物としてAGEsを体内に取り込んでしまうパターンです
こんがりキツネ色に焼けた〇〇〇・・・あなたは何を想像しましたか?
このこんがりキツネ色の部分がもろにAGEsなんですよね
食べたものがすべて体内に蓄積されてしまうわけではないのですが一説では摂取量の7%近い量が体内に蓄積されてしまうというデータもあります
さて・・・ここまでAGEsについてお話してきましたけど、いまいちピンと来ないという方が多いんじゃないでしょうか?
この糖とたんぱく質が加熱されてできた生成産物がずばり みなさんがいつも血液検査でもらってくる
ヘモグロビンA1cの事なんですよ!!
ですから、この値が高値の人は・・・次回に続く
【今日の一言】
ヘモグロビンA1cの値・・・あなたはおいくつですか?